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バンコク本社の田中です。弊社では日本語を学習している大学生を毎年インターンとして受け入れています。
昨年3月に新型コロナウイルスの感染拡大により、1週間しか一緒に働くことができなかった2人が、今年再度弊社に来てくれました。第2波の影響でリモートワークでのスタートとなりましたが、2月からはオフィスで顔を合わせています。
2人とも、タイ東北部のウボンラーチャターニー県の大学の4年生です。毎日日本語とにらみ合いながら、慣れない業務に取り組んでくれています。
タイでは、インターン制度が浸透しており、インターンを経験しないと卒業ができない大学もあるそうです。企業側もインターンを広く受け入れています。
就職活動も、日本のように早くから激しい競争にさらされるということはあまりなく、4年生まで学業に専念して、ぼちぼち考えればよい、卒業時に決まっていなければ卒業後に応募すればよい、という比較的緩い考え方のようです。企業側も日本ほど大学卒業直後からの新規採用にこだわっていません。
大学自体も、入学してみたものの興味が持てなかったので違う大学に入りなおすということが日本より頻繁に行われています。同じように仕事も、何をしたいかわからないので、インターンでやってみる、または色々試してみる、という感覚なのかもしれません。
そのまま就職するということもよくあるようで、お互いのお試し期間という意味でも合理的な制度だと思います。
これまで採用面接などにも立ち会いましたが、もちろんそれなりのきちんとした格好をされてきますが、談笑を交えながらざっくばらんに話をするという感じで、少なからず衝撃を受けました。
お互いに聞きたいことを聞く、どんな人か話をしてみる、という本来の目的は、それで充分達成されるんですよね。
お昼休みには、タイのお化けの話、今好きなアイドルの話、社員であるか学生であるか、年齢など関係なく、会話が弾みます。何の仕事をしたいかまだ分からない等、日本だと受入れ企業の人に話すのがためらわれるようなことも気負いなく話してくれます。
私が学生だったのは遠い日のことですが、苦しかった就職活動を思い出しながら、ああ自分もこんな風に、気負うことなく社会の一員になれたら嬉しかったなと思うのです。
彼女達と過ごす時間は、私にとっても新鮮で楽しく、貴重な時間となっています。