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バンコク本社の田中です。私がタイを初めて訪れたのは2006年。その時印象的だったことのひとつが、町の至るところに掲げられているタイの国旗と黄色い旗でした。
それは南国の青い空に美しく映えて、旅行者だった私の目に新鮮に、色鮮やかに焼きついたのでした。
旗はお寺だったり、学校だったり、ホテルやお店や個人の住宅にも掲げられていて、自然と町並みになじんでいます。
ところで国旗はわかるのですが、あの黄色い旗はなぜ黄色いのでしょうか。時には青色や紫色の旗も見かけます。
ご存じの方も多いとは思いますが、黄色はタイ国王の色です。青色は王太后(現国王のお母様)、紫色は王妃の色です。
ではその色はどうやって決められているのかというと、実は「生まれた曜日」なのです。
タイでは曜日ごとに色が決まっていて、日曜は赤、月曜は黄、火曜はピンク、水曜は午前生まれが緑で午後は黒、木曜はオレンジ、金曜は青、土曜は紫です。水曜日だけ、午前生まれと午後生まれで分かれていますので、水曜生まれの方は、生まれた時間も知っておく必要があります。
前国王のラーマ9世と現国王のラーマ10世が共に月曜生まれのため、長い間黄色が国王のシンボルカラーとなっています。
写真は、2006年初めてタイを訪れた時に驚いた、駅にあるラーマ9世(当時の国王)の大きな大きな写真。
商業施設の前には、シリキット王太后(当時の王妃)の写真が飾られていました。
こちらは2014年に訪れたチェンマイ。国王の黄色い旗と王妃の青色の旗が揺らめいています。
タイでは「生まれた曜日」がとても大事!日本人は、自分の生まれた曜日を知らない方も多いと思います(私もそうでした)が、タイではよく聞かれます。みなさん自分の曜日の色を大切にしていて、ラッキーカラーにしています。
また日本の血液型占いのように、生まれた曜日による占いが浸透しています。
更に驚くことに、曜日ごとの仏像も違います。参拝に訪れた際には、自分の生まれた曜日の仏像にお祈りをするのが一般的です。
これはチェンマイのドイ・ステープ寺院を訪れたときの写真です。手前から、日曜、月曜、火曜というように違った形の仏像が並んでいます。
ちなみに、私は土曜生まれでカラーは紫。土曜の仏像は背後に見える7頭の蛇・ナーガに保護されて瞑想している坐像です。
実は私は2月生まれで誕生石がアメジスト。土曜の色が紫と聞いて、自分のラッキーカラーは紫なのかも、と意識するようになりました。
息子は月曜生まれでカラーは黄色なので、身に付けるものに黄色を選んでいます。
気になった方は是非ご自分の生まれた曜日を調べてみてくださいね!