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陸路でタイ入国体験記その1

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陸路でタイ入国体験記その1

こんにちは!バンコク本社の田中です。

タイへの入国が簡単になり、タイに遊びに来られる方も増えていることと思います。過去のブログで、私が初めてタイを訪れた時のことを書かせていただきました。今回から何回かに分けて、その後何度か訪れたタイ旅を、写真と共に振り返りたいと思います。古い情報もあり、皆さんの旅行のご参考にはならないかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。

まずは、2011年に敢行した陸路でのタイ入国について、4回に分けてお届けします。

陸路でミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアと国境を接するタイには、なんと30を超える国境検問所があります。陸路で入国といっても色んなルートがあるわけですが、私が入国したのは、タイ北部チェンライ県の北東部に位置する小さな町、チェンコーンです。メコン川を隔てて隣接するラオスのボーケーオ県、フエサイからボートで川を渡り、入国しました。2013年には、タイ・ラオス第4友好橋が完成し、現在は外国人はこの橋を通って入国するようです。


2011年、私はそれまで勤めていた会社を退職しました。過労で思考が停止してしまい、転職活動もままならないまま、とにかく休まなくてはと退職した、そんな散々な状況でした。

それまで週末もなく働いていた私に、突然舞い降りた(?)有り余る時間!どこかへ長期で旅に出たいと思いました。そこで思いついたのが、前から行きたかった中国・雲南省への旅です。それから、タイにも行きたいと思いました。

するとタイに長年住んでいた夫が、「中国から陸路でタイに行けるよ!」と陸路入国を推してきました。当時の私には体力も気力もなく、あまり乗り気ではありませんでした(笑)。しかし、なかなかできない経験でもあるし・・と、中国・雲南省から陸路でラオスに入国し、タイを目指すことになりました。

2011年9月26日、成田から上海経由で昆明へ飛び、乗り換えて西双版納空港へ降り立ちました。飛行機から見えるジャングルのような大自然にわくわくしたのを覚えています。



中国雲南省の西双版納タイ族自治州は、雲南省の最南端に位置します。タイ族というのは、厳密に言うと、現在タイで人口の大部分を占めるタイ族とは別で、ルー族とも言われているようです。西双版納の読み方は、Xi Shuan Ban Na(シーサンパンナ)。タイ語で12の千の田を意味する「シップソーンパンナー(สิบสองปันนา)」の音を漢字で表現したものです。首府は景洪市です。

空港のオレンジ色の建物は、タイでもよく見かける色や形で、まるでタイに来たようでした。空は真っ青で、街中にはヤシの木が並び、漢字の隣にはルー族の文字が併記されています。地理的にも、気候や文化的にも、東南アジアへの入り口に立っているような、不思議な感覚を覚えました。



早速、町中へ出かけます。道はきれいに整備されていて、高級車が多い印象でした。



せっかくなので、景洪港まで行ってみました。やはりルー族の文字が併記されています。


目の前にメコン川が広がります。メコン川は、中国語で「湄公河(Meigong He)」と言いますが、このあたりの上流のことは、「澜沧江 (Lancang Jiang)」と呼びます。ここからタイまで船も出ているようなのですが、町のカフェで聞き込みをすると、不定期の運航で、事前の予約が必要とのことでした。(写真はたまたま見かけた観光船です)



そろそろ夕飯・・雲南省と言えば、やっぱり麺です!写真は涼面と言って、米で作った麺を冷やしていただく食べ方です。酸味と少し辛みのあるスープに、上に載った昆布の千切りとピーナッツ、香菜(パクチー)の組み合わせが美味なのです。メコンビールで無事の到着を祝い、明日からの旅に備えます。