BLOG

ブログ

ティウさんとの出会い

私たちの事

ティウさんとの出会い

文化人であるティウさんとの出会いは偶然でした。

2014年の秋、長崎への取材へ向かう途中、福岡の空港に降り立った私の同行者である雑誌の編集者が、バンコクへ帰国途中のティウさんとご家族に遭遇したのです。名刺交換もせずに、簡単な挨拶を交わしただけでした。

その後、長崎での取材を終えて、バンコクに戻ると、前出の編集者から連絡があり、ティウさんと私を引き合わせてくださるということになりました。

そこから私とティウさんの「縁」が大きく広がりを見せたのです。
ティウさんは香川県の豊島に大きな興味を持ち、ご自身の出身県であるラッチャブリーでもアートを起用した地域創生が出来ないか考えておられる最中でした。私は2014年の11月より、香川県のタイ現地プロモーションをプロデュースすることになり、香川というアートの聖地をどのようにタイ国内で展開していくか模索している最中でした。それでは一緒に瀬戸内海の島々を巡ろうではないかという話になり、翌年には香川へ向かう飛行機に同乗していました。

多くのインスピレーションと新しい視野に出会えた豊島から帰る船の中で、ティウさんが言いました、「Hashima Project」という映画を見たことがあるかな?Hashimaというのは神秘的な場所だと思う、人々の美しい記憶が詰まった場所だと思うんだ。」と。当映画は当社が企画段階から携わり、制作した作品だったのです。船の音や、水しぶきの中でも、撮影秘話などを話し大いに盛りあがりました。そして翌年には、長崎市の全面バックアップを受けて、軍艦島へ渡り、美しく暖かい島に溢れる「記憶」を撮影することになりました。

現在に至るまで、日本、タイの各地へティウさんと足を運び、その地域の良さを愛で、次の世代へ何を伝えていくか、何を残していくか、そんなことを考え共有することは当社にとっての宝となりました。

2020年7月現在(12月末まで展示の予定)、水上マーケットでも有名なラッチャブリー県にて、福島県の四季を描いた展示会を実施しています。ティウさんの作品のみならず、福島の文化や伝統を感じることができるアートスペースになっています。地域の魅力を丁寧に、しっかりと、最大限に引き出すティウさんの作品にご注目ください。

当社はこれからもティウさんと共に、古き良きものを敬愛し、新しい視野を広げる旅の中で成長を続けたいと思います。

【ティウさんプロフィール】
名前:Wasinburee Supanichvoraparch
生年月日:1971年7月13日
職業:セラミックデザイナー・芸術家・陶芸工場Tao Hong Taiディレクター

ドイツ・ランフツートの陶芸学校、デュースブルク=エッセン大学で陶芸と写真を学び修士号を取得。タイ・ラッチャブリーに自身の陶芸工場を持ち、国内外で幅広く活動している。2010年にはタイ文化省から現代アーティストに贈られるSilpathorn Awardを受賞。2013年にはヴェネツィアビエンナーレのタイパビリオンの招待を受けた。バンコクシラパコーン大学のゲスト講師も務める。また、写真の才能を生かし、タイにおける日本のプロモーション等にも関わる。2019年に福島県会津地方の四季を撮影、2020年にはバンコクとラチャブリーで写真展「FUKUSHIMA」を開催している。

インスタグラム:www.instagram.com/wasinburee/