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10月から11月にかけて約1か月間、日本で映画の撮影をしておりました。
26日間という比較的長い滞在期間。ラインプロデューサーとしてあらゆる調整を行う中で、美味しいお食事の提供は必要不可欠だと強く信じておりました(笑)。
映画、ドラマ、MV等、色々な作品を海外で撮影するクルーやキャスト達にとって、衣食住の異なる場所でお仕事をすることには多くのプレッシャーが付きまいます。そういったプレッシャーや不安をどのように解消して、思いっきり最高のパフォーマンスでお仕事をしていただくか、そこに全集中をして業務を遂行するのが弊社の大切な責務でもあります。
今回の撮影は移動が多く、車中や現場で皆が美味しく、気軽に食べることが出来るお食事を提供することを心掛けました。
記念すべきクランクインの前日は少し豪華なお弁当。宿泊施設でゆっくりと広げて食べることが出来る場合は、二段のお重などにして楽しんでもらいました。
撮影は朝の出発が早いため、ホテルの朝食を食べることが出来ません。朝ごはんもお弁当になってしまうことが多いのですが、おにぎり弁当やパン朝食セットなど、簡単に食べられるものを用意します。
「朝早くてお腹が空いていない」、「朝はコーヒーだけなの」などというクルーもおりますが、撮影や照明の大きな機材を扱うチームのクルーはエネルギー補給としてモリモリ炭水化物を摂取してくれます!そんなクルーの朝食は下の写真のようになります(笑)
美味しそうに食べるクルーの笑顔がみたい!「今日も美味しかった!」と活力をみなぎらせて頑張って欲しい!そんな気持ちで毎日メニューを選びました。
毎日似たようなお弁当では、飽きてしまいますよね。出来る限りバランスの取れた、異なるメニューを3食提供できるように試行錯誤をします。タイの方は「はっきりとした味」(濃い味)を好む傾向が高いと思います。そういった趣向も考慮にいれて献立を組み立てました。
私の個人的なお勧めはパスタやカレーです。食べやすいパッケージで、しかもオシャレ、そして何よりも美味しい!ソースと麺、カレーとご飯が分かれているので、食べる寸前に混ぜて美味しくいただくことが出来ます。
その日のクルーやキャストの人数に合わせて、毎食50食から100食を準備し、配達してくださるお弁当屋さんには感謝しかありません。
撮影現場によっては車中で食べることもありますし、席が足りずに床に座って食べることもありますが、一生懸命お仕事をした後に皆で食べるごはんは最高です。
お弁当屋さんによっては心温まる応援メッセージをつけてくださることもあります。特に過酷な現場では、このようなお心遣いがとっても嬉しいですね。
三食以外にも夜食を出すこともあります。
ある日の撮影ではナイターが午前2時まで続き、夜食が2回。その中の一つはボリュームいっぱいのロコモコ丼でした。
そしてクランクアップ直前の最後のお弁当。
「あぁ、これで今回の撮影のロケ飯も最後なのか」と少しノスタルジックな空気に包まれますが、皆が毎日笑顔で、元気に、食事を楽しんでくれたことに思いを馳せ、どんなに辛い現場にでも美味しい幸せを見つけることが出来て良かったとほっとした気分になりました。
映画についてはまたの機会にお知らせしたいと思います。