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秋の福島を巡る旅

秋の福島を巡る旅

2023年11月初旬、訪日旅行に特化したタイ語プラットフォーム「Tiewyeepoon」を運営するBirdさんをタイからお招きして、秋の福島を巡っていただきました。

日本はもちろん東北地方、福島県にも何度も足を運ばれたことがあるBirdさん。これまでは他のメディア等と一緒に招聘に参加されることが多かったそうです。今回単独での招聘ということで、定番のスポット以外にもご本人の希望をうかがいながら行程を組み立てていきました。

まずは福島観光で絶対に外せない大内宿。タイムスリップしたかのような街並みは、タイ人観光客にも人気のスポットです。



名物のねぎそばもいただきます。少し肌寒い日だったので、温かいおそばがとても美味しかったです。ねぎでおそばを食べるのは、実際にやってみるとなかなか難しいものです。でも、「あ~、難しい!」と笑いながら食べるその体験自体が、旅の思い出になるのだと思います。


大内宿から、昭和村の喰丸小を目指します。喰丸小は1937年に建築され、1980年に廃校となったのですが、2018年に観光拠点として生まれ変わりました。シンボルとなっている大きなイチョウの木が2本あります。1本はちょうど落葉しており、地面は黄色い絨毯に、そしてもう1本はちょうど見ごろを迎えていました。



校舎の中には昭和村の観光協会が入っており、観光情報の収集などもできますよ。2階へ上がると、映画で見た昔の小学校の中に迷い込んだようです。小さな机、木板の床、ガラス越しに見える鮮やかなイチョウの黄色は、訪れる人を童心に戻してくれます。



ちょうど夕方でライトアップを見ることができました。Birdさんもとても気に入られたようでした。


2日目は、朝から只見川第一橋梁ビュースポットへ!「道の駅尾瀬街道みしま宿」に車を停めて、階段を上りますよ。


第一橋梁ビュースポットにもいくつか撮影ポイントがあり、低めのポイントから撮る写真と、一番高いポイントから撮る写真は雰囲気も異なります。階段を上りきると、そこには絶景が!奥会津を代表すると言っても過言ではないこの風景には、ため息が出るばかりです。


9時台に2本走行する列車が見られるとあって、平日ですが多くの人がカメラを持って撮影チャンスをうかがっていました。驚いたのは、ほとんどが中国やタイの外国人旅行者の方だったことです。みなさん車を運転して来られていました。

列車は橋梁を通過する前に警笛を鳴らし、撮影のタイミングであることを知らせてくれます。そして短い橋梁を通過する間にたくさんシャッターを切れるようにゆっくりゆっくり走ってくれました。


次回はぜひ、只見線にも乗車してみたいと思います。

続いて、柳津の小池菓子舗さんであわまんじゅう作り体験をさせていただきました。昔災害があったこの地域で、もう災害に「あわ」ないようにと願いを込めて作り始めたというあわまんじゅう。特別に作ったという小さな陶器の入れ物にあわのまざったもち米を詰めて、あんこを包みます。これがなかなか難しくて、わーわー言いながら楽しく体験をさせていただきました。



今回、取材のため特別に本店でご対応いただきましたが、通常の体験は10名から、道の駅ほっとin柳津で行われています。本店にはあわまんじゅう以外の美味しいお菓子や、喫茶スペースもあり、柳津散策にとってもおすすめです。



午後からは会津若松へ移動し、七日町の散策や鶴ヶ城、飯盛山などを訪れました。




そして甘いものが大好きというBirdさんを是非ご案内したかったFruits Peaksへ。福島を代表する桃の季節ではありませんでしたが、それでもおいしいフルーツがたくさん。シャインマスカットはまだありました!そして、りんごの季節も到来しましたね。みしらず柿とショコラのケーキは、組み合わせが珍しくて、どれもとても美しく美味しいスイーツでした。


3日目は、年中いちご狩りができることで話題の猪苗代いちご園へ。隣接する道の駅猪苗代で、インターネット予約したチケットを受け取り、徒歩でいちご園へ向かいます。広いハウスが2棟あり、4種類のいちごが栽培されていました。


45分と時間がたっぷりあるので、ゆっくり食べ比べができます。種類ごとに形や味に特徴があって、どれもとても美味しかったです!タイの方も大好きないちご狩り。猪苗代の定番アクティビティになるかもしれませんね!



ランチは、パスタが評判の小さなカフェに行きました。旅行会社を招聘するFAMツアーでは、団体旅行を意識した選定となりますが、今回は個人旅行者を意識してお店を選びました。古い倉庫を改装したという217BASE(ニナベース)。店内はリノベーションされていて、とってもおしゃれ!



お食事もスイーツも、とってもおいしくて、みんな感激・・!猪苗代湖の周辺には素敵なカフェが点在しているので、カフェが好きなタイ人の旅行者にもぜひ楽しんでいただきたいです。


この日は急激に温度が下がり、磐梯山の山頂には、初雪がうっすら・・近くの田んぼでは白鳥がお米をつついて、秋から冬に移り変わる猪苗代の風景を堪能することができました。


すぐ近くの土津神社では、落葉が赤いじゅうたんのように広がり、七五三でお参りに来ていた着物姿のかわいらしい子供たちがとってもほほえましかったです。夜にはライトアップもされるとのこと、きっと美しく幻想的な風景が見られることと思います。


土湯温泉観光交流センター「湯愛舞台(ゆめぶたい)」では、こけしの絵付け体験に挑戦しました。難しかったですが、やり方を丁寧に教えてくれます。土湯温泉を散策して、巨大こけしと写真を撮ったり、土湯ぷりんをいただいたり。土湯温泉はかわいらしい温泉街で、Birdさんも気に入られたようです。






最終日は、行く予定だったあずま総合運動公園のイチョウがもう落葉してしまったとのことで、予定を変更して、福島市の「文知摺観音(もちずりかんのん)」へ向かいました。休憩所となっているお堂の床に紅葉が映るさまが話題になっていると、前日に紹介してもらった場所です。

この日はお天気が悪く、朝も早く日差しがありませんでしたので、メディアで見るような写真はなかなか難しかったですが、それでも雰囲気充分。紅葉のピーク少し手前の緑から赤に移り変わる木々を存分に楽しむことができました。


駆け足だった秋の福島。紅葉は桜と同様にちょうど見ごろの日を狙って旅行の計画を立てることが難しいですが、それでも、秋の福島の魅力を体験いただけた旅だったと思います。

次回のインフルエンサー招聘は冬の福島を巡る旅を計画しております。タイの方に福島の魅力がたくさん伝わるよう、微力ながら引き続き後押ししていきたいと思います。