BLOG
ブログ
多くの外国人旅行者が日本を訪れる中で、各自治体では「インバウンドプロモーション」事業に多くの時間と労力を注いでいる状況が続いています。
インバウンドプロモーションの事業の一つに、各国の旅行会社などを招請し、視察をしていただく“Familiarization Trip”というものがあります。通称「ファム」には、多くのタイ現地旅行会社、航空会社、メディアなどが参加をします。私自身も1年の中で4~5回、通訳やコーディネーターとして参加をしております。
現在は、基本的に視察に係る全ての経費が無料で参加できるファムとなっておりますが、15年以上前は、新しいルートを求め、競争力をつけるために、旅行会社が自ら経費を負担して実施されるものもありました。
ファムの数が多くなるに連れて、主催者側にもレベルの高い行程を組む能力が求められます。タイの方々が好むコンテンツを選択し、実際のツアーにも採用できるような行程を組んでお見せすることは必要不可欠です。それと同時に、どの旅行会社を招請するかも大切なポイントになります。
「ホールセラーなのか、エージェントなのか」
「低予算でフリータイムの多いツアーの造成をしているのか」
「どの空港でのインアウトを想定したツアーに強いのか」
「店頭販売がメインなのか、インセンティブツアーが多いのか」
「自社で造成なのか、日本国内のランドオペレーターにお任せなのか」
格安ツアーを大量に扱うホールセラーの場合、店頭販売用の3泊5日程度のツアーで、無料の施設への立ち寄りや、自由食、お買い物の自由時間などが多く設定されています。比較的富裕層をターゲットにしているツアーの取り扱いが多い旅行会社の場合、質の高いお食事が三食しっかりついており、お部屋のグレードも高めだったりします。
自社では一切ツアー造成を行わず、ランドオペレーターにほぼお任せの旅行会社の場合は、ファムで視察したものがツアー造成につながる可能性がそこまで高くなかったりもします。ランドオペレーターから提案されたものが優先され、そのまま販売をされる形が多いように感じます。しかしながら、SNS上での広告などからはそれが分からないために、販売数が多い印象を受け、沢山のファムに招聘されているというケースも増えています。
訪日ツアーを実現するためには日本まで飛んでくる航空券が必要です。旅行会社が航空券をしっかり手配できるかどうかも大切なポイントです。日本の玄関口は東京、関西、九州と各所にありますが、どこへ飛ぶのか、どの航空会社の航空券をしっかりと押さえることが出来ているのかもチェックが必要です。
ファムの費用対効果を最大限に出すためには、参加者を選ぶにあたり、その他にも沢山の要素を考慮に入れる必要があります。弊社では、訪日旅行を長年手掛けている旅行会社との広く深いネットワークの中で、クライアントの誘客が効果的に実施されるようにマッチングを行い、造成・販売までのフォローアップを行っています。
業務内容
https://koriplanning.com/about/
過去事業の一部
https://koriplanning.com/work/
地域が創生されることで社会が活気づき、子供たちが未来に向けて広い視野でワクワクできる世の中を作るためにも、日本の税金が少しでも有意義に使われることを願っています。インバウンドプロモーションを丁寧かつ費用対効果良く進めていけるよう、市場全体が成長することを祈ってやみません。