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タイ入国レポート~隔離検疫編~

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タイ入国レポート~隔離検疫編~

こんにちは!バンコク本社の田中です。

2021年11月1日から、タイ政府は本格的に外国人旅行者の受入れを始めました。現在の入国スキームは3つです。
1.「Test & Go」:ワクチン接種済の人を対象にした隔離検疫免除プラン
 ※2022年1月25日現在一時停止中・2月1日から再開予定です。
2.「Sandbox」:ワクチン接種済の人を対象にした限定エリアで自由に過ごせる7日間の隔離プラン
3.「Alternative Quarantine」:全員を対象に、ケースにより7日、10日、14日指定施設に滞在する隔離検疫プラン

バンコク在住の日本人の友人が、この年末年始に日本に一時帰国をしました。今回は友人の許可を得て、タイ入国レポをお届けしたいと思います。

友人はワクチンを接種済のため、1番の「Test&Go」スキームでタイに戻ってくる予定でしたが、日本滞在中にオミクロン株の感染拡大によりこのスキームが一時停止されたため、3番の隔離検疫「Alternative Quarantine」に切り替えてタイに入国することになりました。同じような方が多かったのではないかと思います。

まずタイに入国するには、「Thailand Pass」への申請が必須です。
ウェブサイトへアクセスし、「Non-Thai」を選択すると、英語画面になりますので、「Test & Go」「Sandbox Programme」または「Alternative Quarantine」を選びます。※写真はサイトからお借りしました。



申請する時点で必要な書類はパスポート、ビザ(必要な場合)、AQホテルの必要宿泊数の支払い済証明書(2回のPCR検査料を含む)、5万USDをカバーする医療保険証です。ワクチン接種を終えている人は接種証明も必要です。タイ国社会保障基金に加入している人は医療保険証を免除されますが、代わりに社会保健証の提出が必要です。

AQホテルとはタイ政府がタイ入国・帰国時の隔離検疫用に指定しているホテルです。リスト化されたウェブサイトもありますし、Agodaなどの日本語サイトでも特設ページが組まれているので、予約に困ることはないと思います。※写真はサイトからお借りしました。



「Alternative Quarantine」スキームでは、ワクチンを2回接種済の人は7日間、2回接種が終わっていない人やワクチン未接種の人は10日間の宿泊予約が必要です。いずれも空港からホテルまでの移動と2回のPCR検査代金が含まれています。ホテル予約時には航空券予約確認書が必要なため、まずは航空券を確保をされることをおすすめします。

お金に問題がなければ5つ星の贅沢なお部屋を選べるのが嬉しいところですが、なかなかそういうわけにもいかず、友人は7日間のパッケージで18,500バーツ(約64,000円)のホテルを予約しました。

タイランドパスに申請すると、不備がなければ3-7営業日で承認される見込みですが、友人の場合は、労働許可証を保有するタイ居住者だったこともあってか、4分ほどで承認されたそうです!こちらが承認されると送られてくるQRコードです。※写真は一部加工しています。


タイランドパスが承認されれば、後は予定通り飛行機に乗るだけ・・ではありません。出発72時間以内のPCR検査陰性証明書が必要ですので、お忘れなく!

無事にPCR検査が陰性であれば、ようやくタイ行きの飛行機に乗れることになります。空港で確認されるのは、パスポートの他にビザ(必要な場合)、タイランドパス、保険証、ワクチン接種証明書、PCR検査陰性証明書です。友人はタイの社会保険証を出したところ労働許可証の提示を求められたそうなので、労働許可証を持っている方は念のため一緒に持っておくとよさそうです。

無事飛行機に乗り、スワンナプーム空港に到着してからは、非常にスムーズだったようです。「Test&Go」スキームが中止されている期間だったためか、人も少なく、飛行機を降りてから30分ほどで外に出られたと教えてくれました。成田からバンコクへの機内も20人ほどしか乗客がいなかったそうです。



出口を出ると、ホテルごとにブースがあり、自分が泊まるホテルを探さなくてはいけません。誰も教えてくれないので、ここは戸惑う点かもしれませんね。



ブースが見つかったら、後は手配された車両に乗り込み、ホテルに案内されます。



部屋に入ったら、そこから7日間(ワクチン未接種の場合は10日間)は部屋から一切出られません。到着したその日に1回目のPCR検査、5日目に2回目の検査があります。提携病院の医療関係者がその場で検体を採取するそうです(鼻と喉両方の検体を採取します)。タイのホテルは基本的に日本よりお部屋が広いので、これなら一週間過ごせそうですよね!



洗濯は手洗いになりますが、洗剤もちゃんとついていたそうですよ。


食事は3食部屋のドアの外に届けられます。なかなか美味しそうですね!滞在中に食べたいものがあれば、デリバリーも受け取ってくれるそうです。(お金のやりとりは不可のため、キャッシュレスで決済済のものに限られます)



7日間、単身で仕事をしていればあっという間かもしれませんが、ファミリーだとお子さんのおもちゃや絵本などもあるとよさそうです!

2回目のPCR検査の結果はチェックアウト時にしか教えてもらえないそうです。検疫中に陽性になって逃げだした外国人の話がニュースになっていたので、そういったことを防ぐためかもしれません。友人もドキドキしたそうですが、チェックアウト時に陰性と告げられ、無事に帰宅することができました。

そして一時停止していた「Test &Go」ですが、2月1日からの再開が決定しました!ただしルールが少し厳しくなりました。これまで到着直後1回のPCR検査、1週間後に申告制の自己検査だったものが、到着直後と5日後の2回の宿泊を伴うPCR検査が必要となりました。宿泊施設を2泊分予約する必要があります。とは言え、7日間や10日間の入国隔離があるよりは断然ハードルが低くなりますので、外国人旅行者がまた戻ってくることが予測されます。

タイの入国ルールの最新情報はタイ政府観光庁の特設ページ「Thailand Reopening」から確認することができます。

来年の今頃には、隔離検疫等が一切なく日本とタイの往来ができるようになっていることを期待しています。