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バンコク本社の田中です。

タイでは4月からじわじわと新型コロナウイルスの感染が拡大し、7月現在、その波が収まる気配はまだありません。

経済における観光業収入の割合が大きいタイでは、外国人観光客の減少のみならず国内旅行もままならない状況で、観光業を含む多くの業界が大変な危機を迎えています。プーケットなど一部地域で外国人旅行者の受け入れが始まっていますが、全体からみるととても小さな数値で、回復にはほど遠い状況だと言えます。

そんな中、弊社の取引先である旅行会社さんたちも何とかこの試練を乗り切ろうと、早くから動き始めていました。富裕層向けに海外ワクチンツアー等を組んでいる会社もありますが、多くは副業を手掛けています。

例えば日本から食品を輸入販売したり、スニーカーの販売をしたり、カフェを開いたり、ベーカリーを開いたり。タイでは自営業や親族経営の会社が多いことから割と自由に業態を変更したり、食品を売るにも日本ほど規制が厳しくないため、気軽に始められるという背景があると思います。

そこで今回は、弊社ともお付き合いの長い旅行会社さん2社の副業をご紹介したいと思います。

まず1社目は、コロナ禍に突入してすぐにカフェの運営をスタートされたAm Touristさん。日本各地へ多くのインセンティブツアーを送客され、日本が大好きな社長をはじめ、スタッフの方々も年に何度も日本へ足を運ばれていました。

社長のアムさんから、「カフェを開きました！」とご連絡を頂戴したのは2020年5月。ドリンクのデリバリーをされているということで、当時WFH（在宅勤務）がスタートしていなかった弊社でもオーダーをしてみました！

オレンジジュースとミルクティーをお願いしました。


スタッフのトップさん自らお届けくださいましたので弊社入り口で一緒にパチリ！


現在ではドリンクメニューの種類も増え、スイーツの取り扱いも始まっているというリリンカフェ。デリバリーにも対応していますので、ご興味のある方は英語もしくはタイ語にてFacebookページからオーダーしてみてください！

2社目は、Box Matchさんのベーカリー、Theboxbakerをご紹介いたします。

Box Matchさんは元々、サイクリングやマラソンといったアウトドアアクティビティをメインとしたツアーに強い旅行会社で、訪日ツアーも多く手掛けられていました。コロナにより海外旅行ができなくなったことを受けて、何か出来ることは無いかと考えた社長ご夫妻はパン作りに挑戦。学校へ通い、修行を重ね、ご夫婦でパン屋さんをスタートさせました。

こちらは、先日弊社のネーン宛に届けてもらった誕生日のメッセージ入りのクロワッサンボックス。


それからこちらは、卵が食べられない息子のために卵抜きのパンと美味しいフォカッチャをお届けいただきました。


去年から作り始めたとは思えない、見た目にも美しく、味もとっても美味しいパン。

今後、海外旅行が再開したら、日本でも美味しいベーカリーやカフェを巡りながらサイクリングなどのアウトドアアクティビティが楽しめるツアーを組みたいと話してくれました。

バンコクや近郊にお住いの方でご興味のある方は、上記ベーカリーのFacebookアカウントのメッセンジャーでもオーダーが可能です。量や種類によっては、オーダーを受けてからのご準備となるようですので、日数に余裕を持って、英語もしくはタイ語でのオーダーをされてみてください。

タイでは一部、ソフトローンの実施や助成金の支給なども実施されていますが、経営を維持できるほどの大きな経済的支援はほぼありません。そんな中、前向きに今やれることを精いっぱいやって、「落ち着いたら絶対日本に行くよ！」と明るい笑顔を向けてくれる取引先の方々に、私たちも励まされる思いです。

つらい時期を乗り越え、新しい技術や発想、価値観をまとって、近くて遠かった憧れの地や懐かしい地に足を踏み入れる、その時に見える景色は、きっと前よりずっと美しいのではないでしょうか。

その日のために、弊社一同も引き続き前向きに頑張っていきたいと思います。