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福島の復興を辿る旅

福島の復興を辿る旅

2024年2月末に、maichai GURUというSNSページを運営されているナナさんと一緒に福島に足を運びました。

福島でタイの方が観光というと「会津」地域へ行かれる方が比較的多いかと思います。
大きな福島県は、3つのエリアに分かれています。海側の「浜通り」、会津と浜通りの間にある「中通り」。今回は、「浜通り」と「中通り」へ参りました。

皆さんは「ホープツーリズム」という言葉をご存じでしょうか。
2011年3月11日に未曾有の災害に襲われた日本。その中でも、福島県では、地震、津波、原発事故と、複数の災害が一気にやってきました。

何が起きて、そこからどのように復興をしてきているのかを学ぶ旅がホープツーリズムです。

詳細はこちらよりご覧いただけます。
https://www.hopetourism.jp/

ホープツーリズムの中心となっているのが「浜通り」です。その中でもいわき市は、福島県内の他の市町村に比べて東京に近く、今回も、都内から車で2時間半ほどで到着しました。

いわき市を代表するタイ人に人気のスポットと言えば「アクアマリンふくしま」です。
弊社が福島県の観光プロモーションを担当させていただいてから、何度も何度もタイ人とともに足を運び、現在ではタイのツアーが多く立ち寄ります。
こちらの水槽前では、多くのタイの方々がインスタ映えするお写真を撮影しています。



今回は、ちょうど3月のひな祭りの前ということで、少し変わったお雛様を見学することが出来ました。こちらもなかなかのインスタ映えスポット!海洋生物のひな人形があったりと、とても楽しい展示となっていました。


この施設は、市場やショッピングモールに隣接していることから、グループツアーでも、個人旅行者でもアクセスが便利で、一か所に長時間滞在しながら複数のコンテンツを体験できることで人気があります。我々も市場で、新鮮な海鮮ランチをいただきました。


福島の浜通りでとれる海の幸を気に入ってくださるタイの方も多くいらっしゃいます。
福島の美味しい幸せを「お寿司作り」体験を通してできる場所があります。


こちらJビレッジでは、「SUSHI握り体験」という体験プログラムを提供しています。

Jビレッジというと、サッカーなどのキャンプ場として多くのアスリートたちが集まる場所のイメージが強いのではないでしょうか。近年では、タイの旅行者の方々も多くお迎えし、広いお部屋、バランスの取れたお食事、そしてこういった体験プログラムの参加も楽しむことが出来ます。

震災後は放射線汚染を不安に思う方も多く、タイのSNS上でも福島の食に関する不安の声があがりました。

弊社が福島県のレップを初めて担当させていただいた2018年には、旅行会社の方々などから「福島で食事をすることは難しいのでは?」というご質問が多くありました。

そこで我々は積極的に「コミュタン福島」という施設を皆さんにお薦めしました。


こちらでは世界の主要都市での放射能の量を確認することが出来ます。ナナさんも、タイ国内の都市における線量が多いことに驚き、改めて、福島での除染作業が進んでいることを目の当たりにされていました。

震災や復興の様子を後世へ伝えていく施設やコンテンツが福島の浜通りには多くあります。
今回も数々の場所を訪れ、新しい学びと発見により、福島の歩んだ道や、今後、災害に向けて我々が取るべき対策などに改めて思いを馳せました。




浜通りを取材中にも、震災に関する視察のみではなく、「なみえ焼そば」など、地元ならではのグルメもお楽しみ頂きました。



中通りで人気のスポット土湯温泉へ移動前には、あぶくま洞という鍾乳洞を訪れ、タイの方々が好むインスタ映え写真を沢山撮影しました。


道中には、タイでも人気の「アマゾンカフェ」があり、日本風にアレンジされた色々なタイ料理を楽しみしました。


土湯温泉では、その温泉の質から、温泉で裸になることがあまり得意ではないタイの方でもファンの多い、野地温泉ホテルへ宿泊。しっとりとした美肌になれる白濁のお湯が人気です。また、こちらで提供される懐石料理は地元の食材を丁寧に使った心温まるお料理でもあります。ナナさんも、「お料理が美味しい!」と大絶賛でした。


ホープツーリズムという比較的新しい形の旅を体験頂いた今回。後世へつなげていくためにも、今を生きる私たちが出来ることは何かを発見することが出来ました。

タイの方々にとっても魅力的で新しい発見に溢れた観光コンテンツを日本国内で見つけ、引き続き紹介していきたいと思います。