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コリ企画代表の比護です。
どのようにしてタイ語を習得したのですかと聞かれることがあります。
会話、読み、書き、それぞれをどのように学んできたか、どのくらいの時間をかけたのか、どこで学んできたのか、いろいろな角度からご質問を頂戴します。そこで、自身のタイ語学習歴を振り返ってみることにしました。
Q:いつから勉強を始めたか。
A:東京外国語大学でタイ語の学習を始めました。入学時から、読み書き、会話のクラスに分かれて、基礎から授業がありました。ですが、大学在学中は読み書きも得意では無く、会話も流暢ではなく、ほぼ「使えない」状態でした。同クラスの中にはタイ語をスラスラ書き、タイ人留学生や先生方とコミュニケーションを取れている人もいましたので、私はかなり出来が悪い生徒でした。
Q:いつからタイ語が使えるようになったか。
A:2002年にタイへ移住し、半年経過した頃です。すぅーっと体の中に、脳の中にタイ語が入ってくる感覚があり、読み書き、会話がスムーズになりました。大学在学中に言語学の授業を取ったことがありました。その際に、教授がお話していたことの中に、語学の学習は最初の6か月で決まるというようなことがありました。最初の6か月にどれだけ努力したか、しっかり向き合ったかで、急にぐっと理解するタイミングが来ると。当時、そのお話を伺った際は、「ふーん、そうなんだ。」というぐらいの気持ちでしたが、実体験に基づき、先生が仰っていたことは事実かもしれないと思いました。
Q:半年の間に何をしたか。
A:バンコクにある国際機関に勤めていたのですが、下記が効果的だったと思います。
①週3回、終業後に2時間、英語や日本語が全く出来ないタイ語の先生が読み書き、会話の指導をしてくださいました。上司がとても協力的な方で、16時30分定時に仕事を終わらせ、職場を使わせてくださいました。
②タイ語の先生の授業以外にも、当時お付き合いをしていたタイ人の彼氏が毎日テレビや新聞を使って徹底的に(笑)驚くほど真剣に(苦笑)タイ語を叩き込んでくれました。
③職場のタイ人の同僚は皆さん英語が流暢でしたが、敢えて、私とはタイ語で会話をしてくださいました。
④週末やお休みの日にはとにかく色々な場所へ足を運び、異なる場面で使われるタイ語に触れました。
②が特に効果を発揮したと思いますし、タイ語の先生よりも厳しく指導をしてくださった記憶があります。また、④も彼のおかげで実現することが出来たと思います。やはり、国際恋愛や結婚により、語学の習得スピードがあがるケースは多いと思います。
Q:どのようにしてタイ語力の強化、維持をしているか。
A:タイには何万人もの日本人の方がお住まいです。地域によっては日本語で生活がほぼ成り立つ場合もあります。私の場合、周囲に日本人がほとんどいない、日本人との接点が無かったうえに、配偶者がタイ人であったこともあり、タイ語での生活がメインでした。
結婚していた時は、朝テレビのニュースを見るところから生活が始まり、分からない表現などを夫や家族に聞き、食卓でタイ語新聞を読んで新しいタイ語を学び、職場でタイ人スタッフとやり取りを終え、帰宅後は18時過ぎからドラマを見て、王室ニュースを挟み、20時過ぎからのドラマを見て、言語のみならず文化や慣習に関しての分からないことなども夫やその家族に説明をしてもらうという日々を過ごしました。語学力の維持のみならず、タイに関するニュースや、王室のこと、エンタメ情報などにしっかりアンテナを張ることが出来たと思います。また、妊娠、出産を通して、育児に関する表現、慣習などをタイ語で学ぶこともできました。
語学の習得方法、習得レベルは人それぞれだと思います。自己の「努力」が最も必要なことだと私は思いますが、今後、タイ語の学習を考える方にとって私の体験が少しでも参考になれば嬉しいです!