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皆様、こんにちは!コリ企画代表の比護です。
先日、ウィズコロナ下で初めてのFAMを実施しました。FAMとは、Familiarization Tripのことで、観光客誘致のための現地視察ツアーのことです。今回はその時の様子をお話したいと思います。
新型コロナウイルスの感染状況が悪化する前の最後のFAMは、2020年2月。冬の岐阜県郡上市にタイから4名の旅行会社代表の方を招聘しました。そこから長い、長い自粛生活がスタートしました。
コロナの影響がここまで長く続くと予想もしておりませんでしたので、タイ現地の旅行会社の方々とは連日連絡を取り合う中で、「次はどこに視察に行こうか?」「どんなコンテンツを創りだそうか」などと話をしていましたが、雲行きは怪しく、コロナ前は毎月のように実施していた現地視察が極めて困難な業務となってしまいました。
タイと日本の往来がまだ難しい現在、タイ本土から旅行会社の方をお呼びするのではなく、タイの旅行会社とお付き合いのある日本のランドオペレーターや、日本在住のタイ人ベテランガイドさんなどを対象にしたFAMの実施をスタートしました。感染対策としてバンを貸切にし、座席を空けて座ります。実施前には、私を含めドライバー、参加者全員の新型コロナウイルスの抗原検査も行いました。(飲食及び写真撮影の際にのみ、マスクを外しております)
今回は、2021年10月24日から3泊4日の行程で、「HOPEツーリズム」の視察をメインに福島県内を回りました。
「HOPEツーリズム」とは、2011年3月の東日本大震災及び、原子力発電所の事故により被災した福島の復興に触れる旅です。当時何が起こったのか、福島がどのように復興を進めているのか、実際に現地を訪れてしか得ることのできない学びの旅です。今回、訪れた関連施設はコミュタンふくしま、とみおかアーカイブ・ミュージアム、東京電力廃炉資料館(下記画像1枚目)、東日本大震災・原子力災害伝承館(下記画像2枚目)、道の駅なみえ、原子力災害考証館 furusato等です。
タイから視察で日本に足を運ばれる方の数は多く、旅行会社に視察ツアー行程の作成を依頼し、添乗員さんやガイドさんが同行しツアーが催行されます。今回ご参加いただいた3名のガイドさんは、過去に数多くの視察旅行のガイド経験があります。
タイの視察ツアーの場合、終日関係施設の視察を行うのではなく、観光地も行程の中に組み込まれます。今回もHOPEツーリズムに関わりのある施設のみならず、近隣の観光地、グルメ、アクティビティのご紹介も行いました。
道の駅なみえでは、名物の「なみえ焼きそば」を召し上がっていただき、品揃え豊富な地元の名産品などを購入しました。
福島が誇るフルーツラインでは、リンゴ狩りを体験、その後、各種フルーツパフェをご堪能いただきました。
また、今回は土湯こけしの絵付け体験もしていただきました。
最終日に訪れた「アクアマリンふくしま」では、震災当時どのような被害を受けて、どのように動物たちを避難させたか、その後どうやって復興の道を歩み続けているかなど、リアルな体験談を聞きながら数時間かけて展示物の見学などを熱心にされていました。
お三方とも口を揃えて仰っていたのは「今まで、福島に何度も足を運んだことはあるが、今回の行程に入っている視察場所を訪れたことは無かった。新しい福島を知ることができてとても勉強になった。」ということでした。福島が世界に誇れる観光資源は大内宿や鶴ヶ城のみならず、地震・津波・原発事故を乗り越えたからこそ次世代へ発信できる大切なものを沢山兼ね備えています。
アフターコロナの時代がいつやってくるのか未だ不明瞭ではありますが、その時に準備万端でタイの皆様をお迎えできるよう、出来る限りの準備を丁寧に行っていくことが我々の使命でもあります。
このようなFAMの実施は、ランドオペレーターやガイドの皆様への情報伝達、人財教育という面でも大変意義のある事業です。引き続き、ウィズコロナの中で出来ることに一所懸命に取り組んでまいります。