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タイからみた日本シリーズ1

タイからみた日本シリーズ1

以前こちらのブログでも2023年秋に実施したタイ映画の撮影に関するお話をさせていただきました。

映画はいよいよタイでの撮影も完了し、先日クランクアップパーティーが開催されました。


「18時から24時です!」ということでしたので、律儀な日本人である私(笑)は、18時に到着しましたが、会場には主催の制作会社の方が数名のみ!


「あれ?みんなは?!」と聞くと。「徐々に来ると思うよー」と誰も気にする様子無し!「流石日本人!時間にぴったり」と笑顔でお褒めの言葉を頂戴します(笑)

私たちも「きっと誰も来ていないだろうな」と思うものの、時間通りに行くことが大切という日本人的価値基準をタイでも順守しています。

また、これは日本人のみというわけではないと思いますが、どこかへお邪魔する際には丁寧な心のこもった差し入れや手土産を感謝の気持ちとともにお持ちします。今回も菓子折りを5種類ほど、日本酒なども準備万端で会場入りしました。

普段から「いつも素敵なラッピングのお菓子をありがとう!」「毎回異なる手土産最高!」とみんなの笑顔が溢れます。

19時になっても参加者が集まる様子があまりなく、貸切にしていたお店で、生バンドが演奏を始めました。


20時になるとようやく人が集まりだしました。それぞれが好きな席に着き、ビュッフェスタンドからご飯を取り食べ始めます。


撮影時の懐かしいお話などで盛り上がったり、現在担当している作品のお話をしたり。

日本へ行き撮影をしたクルーは50名もおりませんでしたが、タイでの撮影では100名ほどのクルーが携わった当作品。
打ち上げパーティーにはタイ及び日本の両方のロケに携わったクルーとキャストが集結です。

開始予定時刻から2時間経過してようやく席が埋まり、「パーティー始まるね!」的な空気が流れだしました。


こうなったら盛り上がるしかない!21時に始まった「現金が当たる抽選会」からはヒートアップ。

今回、抽選会の商品はすべてがなんと「現金」!!
封筒に入れられた現金がメインの商品で、宴が盛り上がるにつれて、追加商品が登場します。
追加商品は「お金」。QRコードを使用して、銀行間でのお振込みが始まります(笑)

ちょっと日本では考えられないような盛り上がりを見せる打ち上げ。
途中からは、全員に商品(=お金)を当選させる企画へと様変わりしました。

そして、当作品でラインプロデューサーであった私が二等賞にあたるという番狂合わせ(笑)

「貰って良いの?!」「むしろ商品を準備する側じゃないの?!」と、律儀な日本人らしく一抹の不安を持ちますが、会場は盛り上がりみんながハッピー。

20年以上タイで暮らしていると、タイの皆さんの価値観などにも理解が深まります。
タイと日本、お互いの良いところに注目して、日々ポジティブに過ごすことを意識しています。

映画の撮影時間や限られたチャンスの中でやるべきことにおいて時間厳守は大切ですが、常日頃から「ぎすぎす」して厳しく、常にきっちりぴったりであることが要求されがちな日本社会では心が疲れてしまうこともありますね。

いわゆる「タイ時間」みたいなものも、タイ社会を楽しむ一つの要素かもしれませんし、日本とタイの仲間がご一緒する際には、お互いの考えや価値基準を理解することも大切なことだと思います。