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バンコク本社の田中です。今回は、タイのオーガニックブームについて少しご紹介したいと思います。
タイでスーパーに行って印象的なことのひとつが、野菜売り場にオーガニックコーナーが広く設けられていることです。これは、高級スーパーだけでなく地元の人が多く利用するスーパーでも同様です。オーガニック野菜は一般の野菜より高いですが、それでも日本ほどの価格差はないように感じます。
タイは国策として「持続的農業」を打ち出しており、その一環で有機栽培を推奨、支援しています。通常コストがかかるオーガニック認証についても、タイのオーガニック認証である「Organic Thailand」は、認証コストがかかりません。
外食が多く野菜の摂取量が少ないタイでは生活習慣病が社会問題となっており、消費者の意識も大きく変わってきています。便利で安くておいしい屋台ですが、どんな野菜を使っているかわからない、家で自炊するほうが安心といった声も聞かれるようになりました。
スーパーの野菜から基準値を超える農薬が検出されたことがニュースになったり、消費者の視線も厳しくなっています。新型コロナウイルス感染症の流行で自炊をする人も増え、オーガニック食材は益々注目を集めています。
バンコクには自然食品の専門ショップもたくさんあります。私が行ったことのあるお店を少しご紹介します。
こちらはバンコクに複数店舗あるLemon Farmです。野菜はもちろんお米から果物、ハーブティーや虫よけ製品、調味料等、オーガニック製品が並びます。
次は日本人の方が経営されているSASUTAINAです。1999年に作られた自社農園で栽培された新鮮な野菜や果物を始め、ハーブを使用した石鹸などのオリジナル商品も売られています。
牛乳も、穀類の餌ではなく牧草を食べて育った牛から搾乳されたもの。とてもおいしいです。
こちらは2020年10月にタイの流通大手セントラル系列のセントラル・リテール・コーポレーションがオープンしたHealthi.fulです。オーガニック商品の他、ビーガン向けの植物由来食品などが並びます。
環境に優しいシャンプーやボディーソープは、プラスチック容器削減のため量り売りをしています。
まだまだ町中ではそこまで意識の高い人が多いわけではありませんが、この流れは止まらないのではないかと思います。
ヘルシーなイメージでタイでも大人気の日本食ですが、ただ美味しい、ヘルシーなだけではなく、オーガニック食材かどうかを問われる日も遠くないかもしれません。