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陸路でタイ入国体験記その2

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陸路でタイ入国体験記その2

こんにちは!バンコク本社の田中です。前回ブログに引き続き、陸路でのタイ入国第二弾です。少し中国でのお話が続きますが、タイにつながっていく内容ですので、お付き合いいただけると嬉しいです。

中国には公式発表で56の民族が存在します。中国・雲南省の西双版納(シーサンパンナ)タイ族自治州では、少数民族が人口の約4分の3を占めており、漢族のほうが少数です。自治州というのは、少数民族に自治権が付与された小規模の行政体であり、現在中国には約30の自治州があります。

シーサンパンナには、それぞれの民族の文化等を体験できる少数民族の村のような観光施設があり、主要な観光資源となっています。私たちもいくつかの施設を訪れることにしました。

まずは、ジノ族の村を訪れました。人口は約2万人弱で、ジノ(基諾)山周辺に暮らしており、その生活の一部を公開しています。


チケットを購入して村に入ると、ガイドさんが付いてジノ族の暮らしや食事、衣装や文化の説明をしてくれます。





村で生産している手作りのプーアル茶も飲ませていただきました。とっても美味しかったです!



白を基調に刺繍のほどこされた美しい民族衣装でのダンスショーも素敵でした。


ガイドさんはジノ族の若い女性でしたが、普段は洋服を着てスマホを持つ普通の生活をしているそうです。村のお年寄りは中国語が分からないそうですが、若者は学校で勉強するため普通に話せるということでした。

昼食は、またまた麺をいただきました。雲南省を訪れたら、絶対に麺を食べてくださいね!日本人の口にもとても合うと思います。


次に訪れたのは、クム人が生活しているジャングルをめぐるツアーです。クム人は数千人ほどしかいないため、中国政府から「少数民族」として認定されていません。ラオスでは大きな民族であることを考えると不思議な気持ちになりました。中国には認定されていない民族がたくさんいるのだそうです。


クム人の村は本当にジャングルのようなところで、彼らは中国語も話せないため、漢民族とルー族のミックスである男の子がガイドをしてくれました。クム人は少し背が低く、友愛の印としてお尻や腕を触る習慣があるとのことで、可愛らしい女の子が腕を組んでくれました。

最後に訪れたのは、シーサンパンナで一番人口の多いルー族の村です。建築様式や衣装など、タイで見るものとほとんど同じであるように感じました。


ルー族は人数も多く、普段は町で生活しているため、特殊なことはあまりなく、民族ダンスショーと、美人コンテスト、伝統である水かけ祭りなどを体験することができました。


どの村も入場料が3千円ほどで、当時の雲南省の物価からするとかなりの高額なのですが、彼らにとってはそれが重要な財源なのだと感じました。

ホテルに戻り、町の中心部に散策に出かけました。近くで夜市があったり、プーアル茶のお店がたくさん出ていたりと、とても楽しい散策でした。




シーサンパンナを訪れたのは、このプーアル茶の産地を訪れるためでした。プーアル茶の旅はあまりタイと関係がありませんので、次回からは、いよいよタイへの陸路入国に向けてのお話に入りたいと思います。