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バンコクでステイケーション

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バンコクでステイケーション

バンコク本社の田中です。

タイは当初新型コロナウイルスの感染拡大を比較的抑え込んでいたため、落ち着いている時期にはタイ国内旅行はある程度楽しむことができました。私も去年の11月には北部へ旅行へ行きました。

それでも外国人旅行者への依存が大きかったタイの観光業界は大変な苦境に陥り、各ホテルが生き残りをかけた企画やプロモーションを実施しています。

バンコクや近郊にあるホテルのひとつめの生き残り戦略は、政府指定の入国者用隔離施設(ASQ)に登録することです。こちらはタイ政府のASQサイトからお借りした画像です。2021年10月17日時点で、バンコクだけで155のホテルがASQに登録しています。


タイの入国管理は比較的厳しく、つい先日まで、入国者には必ずASQで14日間の隔離が義務付けられていました。14日間の長期連泊が保証されること、部屋から出てはいけないため、レストランやプールなどの共用施設の運営が不要だったり人員を削減して効率よく運営できることなどから、多くのホテルが登録に名乗りを上げました。五つ星ホテル等も登録があり、例えばシャングリラホテルでは14日間のパッケージが約30万円ほど。入国者は自費ではありますが、お金を出せばかなりよいお部屋で14日間を過ごすことができました。


しかし、2021年10月1日からは、ワクチン接種済であることなどの条件を満たす入国者の隔離期間が短縮されました。11月からは更に低リスク国を対象に、ワクチン接種完了者の隔離が免除される予定です。今後、ASQ登録ホテルは減少していくことが考えられます。

ふたつめの戦略は、国内に居住しているタイ人や外国人に泊まってもらうための様々なキャンペーンです。バンコクでは、バンコク在住者を対象にした「ステイケーション」プランがたくさん出ています。1泊分の料金で2泊できるプランや、宿泊費だけで3食部屋食がついてくるプラン、人気漫画の読み放題のお部屋に泊まれるプラン、お部屋で本格的なアフタヌーンティーを楽しめるプラン、コース料理がお部屋で食べられるプランと、ホテル側が採算が取れるのか心配になるようなキャンペーンばかり。

今回は、コロナ禍で旅行もままならなかったときに、私がステイケーションで利用した3軒のホテルをご紹介したいと思います。

1.チャトリウムリバーサイド 
チャトリウムはタイ資本のホテルです。昨年、北海道ニセコでもチャトリウムニセコをオープンしましたね。ここリバーサイドは、バンコクのチャオプラヤ川沿いに建つ5つ星ホテルで、リバービューに泊まると優雅な気持ちが味わえます。




プロモーションは2泊連泊で70平米のスイートルームにグレードアップが可能で、2泊で約27,000円/部屋ほど。更にホテル館内で使える25,000円分ほどのバウチャーが無料で付いてきました。実質宿泊料無料のようなキャンペーンでした。川を見ながら広い部屋でのんびり過ごすスタイルが気に入り、もう4回も訪れています。お部屋の写真は公式サイトからお借りしました。



プールからはチャオプラヤ川が見渡せます。子供用プールや、ちょっとした遊具もありました。


レストランも屋内・屋外が選べて、朝晩は川を見ながらゆっくり食事ができます。


お庭があるので息子はストライダーを持って行ってここで乗っていました。


徒歩圏内にこれといったスポットはないのですが、ホテルのボートで近くのサトーン船着き場まで行けるので、そこからショッピングスポットのアイコンサイアムや、旧市街地方面へ出かけることができます。こちらはホテルのボートです。私は、実は船は少し苦手なのですが、子供にはアトラクションとして楽しいかもしれませんね!


アイコンサイアムは建築的にも素敵な空間ですので、よろしければ足を運んでみてください。夜は噴水ショーが見れますし、日本食が恋しくなったら、隣接する高島屋でお寿司を買って持ち帰ることもできますよ。



2.U サトーン バンコク 
Uサトーン バンコクは、ルンピニ~サトーンのビジネス街から少し離れた住宅地の中にある都会のオアシスのような五つ星ホテルです。低層でお庭も広く落ち着いた雰囲気にあこがれ、一度は泊まってみたいと思っていました。宿泊時のプロモーションはスイートルームが1泊17,000円/部屋と、通常の半額程度でした。


スイートルームは72平米と広々!お部屋の画像は公式サイトからお借りしました。



テラスからの景色も最高でした。都心部なのにとても静かな環境です。中庭の芝生とプールが気持ちいいんです。



もちろん、子供用プールもありますよ。日よけまでついていて至れり尽くせりです。


スイートルームは2階でしたが、1階のスタンダードルームも、テラスから直接お庭に出られて気持ちがいいと思います。


ミシュランスターシェフが監修するレストランが有名で、コロナ禍でビュッフェは中止になっていましたが、美味しいお食事がいただけました。アクセスはタクシーでも少し迷うかもしれません。観光スポットからも少し離れているため、ホテルでゆっくりしたい方、プールを堪能したい方にお勧めです。




3.デュシットスイーツ ラチャダムリ  
最後にご紹介するのは、タイ資本のデュシットグループが展開する五つ星のデュシットスイーツです。こちらは90平米近くあるスーペリアルームが2泊3食付きで約22,000円/部屋という破格でした。食事は全て部屋食(ルームサービス)で、1人当たり2品とドリンクが頼める充分な内容でした。食事代だけで宿泊できたようなものでした。


お部屋の写真は公式サイトからお借りしました。



今回ご紹介した3軒のホテルは全てキッチン付きでした。料理をするわけではないですが、子供用の食器を洗ったり、買ってきたものをお皿に入れたり果物を切ったりすることができるので便利だと思います。


立地はバンコクの中心部、ラチャダムリにあり、セントラルワールド等にも歩いていけるとても便利なエリアです。少し前にできたばかりの小さくて感じのよいモール「Velaa Sindhorn Village」も徒歩圏内で、スーパーも入っています。宿泊時は外食が禁止されていた時期でしたので、外食はしませんでしたが、再訪したいモールです。


テラスからはBTSの電車が走るのが見えて、息子は喜んでいました。



この時期プールも使用禁止だったので、ほとんどをお部屋で過ごしました。部屋にこもって過ごすのもなかなか楽しい経験でした。3食のお食事もとっても美味しかったです。タイ資本のホテルは、やはりタイ料理が一押しです!


実はこのホテル、私が10年ほど前に訪タイ2回目で泊まっていたホテルでした。すっかり忘れていたのですが、到着してから気が付きました。その時は夫と2人でしたが、今回は息子が加わり、とても良い思い出になりました。

コロナ禍で学校も長く休校となり、娯楽施設も閉鎖されて外出もままならなかった日々。息子にとってもホテルステイはとても楽しい体験だったようで、彼の口癖は「またホテルいこう~」です。

お得に泊まらせていただいた恩返しに、いつか観光が再開して通常料金に戻った後も、お世話になったホテルを訪れたいと考えています。