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バンコクのデリバリー事情

タイならでは

バンコクのデリバリー事情

バンコク本社の田中です。

タイは新型コロナウイルス第3波に見舞われており、バンコクを含む感染リスクの高い地域では、娯楽施設や教育機関の閉鎖、スーパーの営業時短等に加え、飲食店での店内飲食が禁止されました。自宅で勤務できる人には在宅勤務が強く推奨され、不要不急の外出の自粛が求められています。

タイではオンラインやアプリでのデリバリーが非常に充実しており、そのおかげで、私もほぼ自宅に籠りっきりでなんとか生活できています。生活用品からあらゆる料理、デザートやドリンクまで、届けてもらえないものはほとんどありません。今回はそんなタイのデリバリー事情について、バンコクを例にご紹介できればと思います

まずは飲食のデリバリーについて、代表的なアプリはピンクのパンダが目印の「foodpanda」かなと思います。2012年にシンガポールで設立され、東南アジアを中心にサービスを拡大してきました。2020年には日本にも進出していますね!(写真はニュースサイトからお借りしました)


オペレーションが日本語でも表示できる他、レストランのメニューはほぼすべて英語で掲載されており、プロモーションも多くとても使いやすいです。


プロモーション内容、所要時間、口コミ等が分かりやすいレイアウトです。


次によく使われているのは、「Grab Food」と言っていいと思います。2012年にマレーシアで事業をスタートさせ急成長した「Grab」は、配車サービスアプリとして東南アジアを中心に展開されていますが、2018年に「Uber Eats」の東南アジア事業を受け継ぎ、フードデリバリー事業を急拡大させています。個人的にも、「foodpanda」と同じくらいよく使います。(写真はニュースサイトからお借りしました)


お店から配達場所までの距離、所要時間、口コミ等が一目でわかります。


3番手に来るのは「LINE」が手掛ける代行サービス「LINEMAN」あたりでしょうか。バイクドライバーが代行でほしいものを買ってきてくれます。


いずれについてもクレジットカードを登録しておけば現金のやりとりも発生せず、GPSでドライバーが現在どこにいるかが分かるため、到着目安なども一目瞭然で本当に便利です。宅配料が無料~200円程度というのも、使いやすい要因の一つです。タイの人件費だから実現できることなのかなと思います。

食材の買い物代行については、アプリ「Happy Fresh」が一歩抜きんでているかなと思います。


配達距離圏内の店舗が表示され、好きな店舗で買い物代行から宅配をしてもらうことができます。


レイアウトが統一されているため、どの店で買い物をしても操作が同じで簡単です。カテゴリも分かりやすく、全て英語で完結します。デリバリーの時間帯も選べます。


最近は前述した「foodpanda」が飲食だけでなく食材のデリバリーにも力を入れており、独自の「pandamart」やスーパー「Tesco」「Tops」、コンビニ「Family Mart」等の提携店での買い物ができるようになりました。


マツキヨもありますね!


特に「pandamart」はまだ品揃えが少ないものの、注文すると近隣エリアからすぐに配達してくれるため、ちょっとしたものを買い忘れた時などに重宝します。

また「Grab」も「Grab Mart」を拡大中で、日系の「MaxValu」や「DONDON DONKI」と提携して商品の宅配サービスを始めました。タイ語が多めなので少し使いづらいですが、選択肢が増えました。


その他、各スーパー独自のオンラインショッピングサイトがあったり、アプリで買い物ができたりします。セブンイレブンは、独自のアプリで商品の配達サービスを行っています。こちらは、スーパーTOPSのアプリです。


5月の第1週は、規制強化によりデリバリーの需要が急激に高まり、「Happy Fresh」のデリバリーが3日先まで埋まってしまうなど、パンク寸前の様子も見えました。「Happy Fresh」で食材を頼めず困ったので、スーパー独自のオンラインショッピングサイトで注文をしたところ、指定の時間より2時間遅れて到着しました。やはり、かなり混乱しているなと思いました。

昨日は初めて、「Grab Food」のデリバリーがバイクではなくて車で来ました。バイクドライバーが不足しているのか、逆に外出する人が少なく、「Grab Taxi」のドライバーが余っているのかもしれません。ドライバーからの手渡しが不安な人は、非接触での受け取りも選択できます。

また、デリバリーするには少し難しそうなメニューも、できることは何でもやってしまうタイらしく、届けてくれます。

こちらは先日Grab Foodで見た美味しそうなドリンク。


オーダーしたのは一番上のコーヒーとオレンジジュースを混ぜたドリンクですが、どのように届くのかなと思っていたところ、DIYセットのようなものが届きました。


特に説明文などはありません。自分で混ぜてねということですね。自宅で再現して美味しくいただきました。


汁麺もこの通り。



気になるのは便利さと引き換えに大量に出てしまうプラスチックごみです。タイでも社会問題として認識はされていますが、今後具体的にどのように解決していくのか・・大手各社がこのまま手を打たないということはないと思いますが、個人でも引き続き考えていきたい問題です。

そして毎日一生懸命生活必需品を届けてくれるドライバーの方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。